これまで初動対応としてマスクの販売を行って参りました．これまでのマスク販売の経緯や販売先の地域や売れ行き度合いデータで振り返りたいと思います．
マスク販売のきっかけはたまたまの出会い
地域のビジネスでのヒアリングがきっかけ
オルオルカフェオーナーの鈴木さんにもともとビジネスアイデアを相談する中で，地域の方にヒアリングがてらお話を聞いてみようということになり，幾つかの東広島市内の企業さんを訪問することになりました．
2020年4月6日（月）10:30
広島ピーエスさんを訪問した際に，ピーエスさんがマスクを販売していることを知りました．4月上旬は安倍首相による大都市を中心として緊急事態宣言が発令された中で，当時はまだマスク不足がニュースでたびたび放映される状況でした．
当時のマスク生産工場内の様子．その後，工場内もより衛生面に配慮した施設に更新された．不織布をプレス機で切り取ってマスクの型を取っている．多い日は一日20時間体制で1.6万枚の生産能力を有していた．
4月の累計販売数は9.7万枚
5月連休前までにできる限り多くのマスクを東広島に供給する
これが私たちの目標でした．これまでにない形での大型連休を迎えるという情勢で，市民の方がどのような行動変容するかは未知数でした．現在GWを終えて振り返ってみると多くの方がおうちじかんを自分なりに楽しく過ごす日本の姿を目にしたと思いますが，連休を迎える前はどのようになるか全く見通することができませんでした．
上図は4月に実際に売れた枚数をサイズ別に統計を取ったものです．4/8（火）にはすでに販売のための準備を始めており，9日（水）から実質的な販売を始めました．後述しますが，
4/8（火）対面での商品説明
4/14（火）note作戦
4/23（木）YouTube作戦
4/24（金）マスメディアによる報道
という時系列で進んでいきます．
対面販売で使い方や使い心地を体験してもらう
そのため，家庭や飲食店，医療・福祉・介護などに十分なマスクを供給するという目標を立てました．オルオルカフェでの対面販売が可能な時期は，買いに来ていただいた方には直接使い方や感触，サイズ感を理解してもらって
また，広島県からの営業自粛にも応じる形でオンライン販売に切り替えてから，オンラインでのマスクの情報発信に努めました．
note作戦
これまで計3記事を執筆しました．専用のHPを用意するほど時間を確保できなかったので，てばやくみんなシェアしやすいコンテンツを用意することが重要であると考え，noteの記事を用意することにしました．noteという媒体を選んだのは次の理由からです．
・広告を掲載しないことで，情報の信憑性・信頼性を向上させる ・比較的ライトに書きやすい ・マガジン機能でほか記事への誘導がラク
TwitterやFacebookなどでのSNS上のツイートや投稿だと信憑性や写真の説明が難しいと判断したので，noteで広報しようと考えました．販売当時はだれもが「マスク」という単語に敏感な時期であったため，きちんとした背景情報の発信も必要でした．
YouTube作戦
noteで初動の販売活動の情報がある程度周知することができたため，ここからは一般的な商品説明と同じ戦略を取ります．最近は使い心地や仕様感の確認はYouTubeの動画を見て決めることが多いと考え，動画による放映を考えました．ただ，すぐにテレビ局さんなどに取材していただけるわけではなかったので，まずは自発的にコンテンツを用意しようということにしました．
ここで同じ大学に通う広大生でユーチューバー活動を始められたちーちょこ。さんにマスクをお送りして動画で紹介してもらうことにしました．
これまでの説明動画では男性が使っている様子だったため，女性のサイズ感を理解してもらうのに非常に助かりました．もちろん本業として映像制作の中で広告や商品紹介もするのですが，こうした身に着けるものについては，実際にユーザーから支持される方に紹介してもらうことの重要性がわかりました．
マスメディアによる報道 TSSによるSMSマスクの特集
現在は記事リンクがないのですが，広島地方のテレビ局・TSSさんがマスクの生産元，生産現場を取材された模様が報道されました．このため「SMSマスク」「広島ピーエス」という単語がネット上でも検索されるようになりました．実際，グーグル検索からマスク注文に至るケースも増えたことは大きかったです．
5月は在庫の限り販売を続けます
4月分の仕入れを最後にマスクの在庫を増やすことはやめました．なので，今ある在庫を販売しきったら私たち学生を中心にしたマスク販売を終える予定です．残り5千枚程度のマスクがあるので，最後まで必要な方に届けてまいります．
