2020年4/8(水)に販売開始をした東広島で生産されたSMSマスクは累計で10万枚を突破します.これもみなさま方のご紹介やSNS上のシェアなどでここまで供給することができました.誠にありがとうございます.これからも在庫がある限りマスクの販売は続けてまいりますので,今後ともよろしくお願いいたします.
当初は売れるかのかと不安でいっぱい

小売業は直接消費者に届けるのが仕事であり,仮に一度売れたとしてもそんなに大きな金額にはならないと思います.本当にこのまま売れ続けてくれるのかなと不安な気持ちでいっぱいでした.実際の形のある商品を売るというのはとても大変です.仕入れする数量を決めて,実際に仕入れて,注文を受けながら販売して,次発注する数量を決める.コンビニやスーパーはほぼ毎日この作業を繰り返しているのだと思うと,とても大変なんだなと思いました.
カメラマンとは違う物販の勝手

商品にかかる経費に加えて,家賃,従業員の人件費,税金などを考えると本当に大変な仕事だと思いました.いままでカメラマンとして,写真や映像を作る仕事がメインだったので,データを保存するのにはHDDやSSDを買えば何とかなります.たしかにHDDも容量が大きいタイプだとすぐ2,3万円となりますが,少々なことで壊れることもありません.使わなくなったデータも消去すれば繰り返し使えます.
それに加えて実際に形のある商品は,在庫を置くだけで多くのスペースが必要になります.マスクは古くならない程度であれば賞味期限などのようなものがありませんが,これが食品や生鮮食品であれば,痛みや運搬中の破損,冷蔵なども必要になります.私たちが商品を「選ぶ」「買う」までに相当なコストと人手が重なってお店でものが変えるんだなということを身をもって知りました.
はじめは様子見されるマスク

また,いわゆる一般的な白地のマスクではないというのも販売を不安にさせる要素でした.メディアなどで取り上げられる前は,「これが本当にマスクとして使えるのか?」「ホッチキス留めが面倒そう」「こどもにとって危なさそう」などご意見をいただきました.正直私にはマスクの開発する能力がないので,丁寧に使い方をご紹介するのが精いっぱいでした.
販売する側としても,企画された太田記念病院さんがマスクのことをきちんと発信していたのがとてもありがたかったです.販売者以外にも公式にメッセージを世に出してもらえている状況が,少なからず販売時の安心にもつながりました.
note・YouTube作戦の効果

さらに,本記事を含めたnote作戦,YouTube作戦を中心にしたSNSの運用とこれまでお世話になった方々へのお願いを通じて,ここまで販売数を重ねることに成功しました.ただ販売するのではなく,マスクに込められたストーリーとして紹介することが,ただマスクの仕様書通りに説明することと一線を画すことは重要です.また使い勝手がわかるように写真やYouTube動画を多用したことは,実際に存在するもので,使っている人がわかるという体験をしていただくことが,信頼を重ねる一歩になりました.
ほかの方に紹介をしてもらう,信頼性・新規性

事実,note,YouTubeを見て買ったという方も増えているので,自前のSNSに頼らない先方も中長期的に大切であるとわかりました.
自前のTwitter,Facebookで同じような投稿をすると,読者やフォロワーは同じ投稿ばかりで飽きられてしまいます.また,「ただ売りたい」という風に見られると社会的にイタイやつとみられる可能性もあるため,なかなか塩梅が難しいなと思っています.
それも考慮して,ほかの人に記事をシェアしてもらう,YouTubeで取り上げてもらうというのはアクセントになっていいように思います.どれだけ社会的意義のあるものを売っていたとしても,SNSではほかの面白いコンテンツと勝負しなくてはならないため,フォロワーに飽きられない魅力づくりは重要です.
今回は.物販を通じて得た知見と感想を記しておきました.