
ロボホンの教育事業に関する記者発表の模様
11月5日,シャープとJTBさんよりロボホンを小中学校の修学旅行で活用していく事業の発表がありました.実はこの度私は,制作案件としてロボホンを修学旅行で活用するための教材づくりに制作サイドで関わらせていただきました.
えっ,学生が大企業のお仕事を!?
そうなんです.今回は企業の案件を担当させていただくとはどういうことなのかについて紹介していきたいと思います.
ロボホンってどんなロボット?

シャープとロボホン
シャープの音声やロボット制御技術が使われて開発された人型ロボットであるロボホン.手のひらよりも少し大きいくらいの小さな身体ではありますが,人と声でコミュニケーションを取ることができるようになっています.調べごとや会話,展開に応じてダンスをしてみたりと面白い機能が備わっています.

2017年にブレイクしたTBS系列の「逃げるは恥だが役に立つ」では恋ダンスを一緒に踊ることでちょっとだけ有名になりました.
ロボホンを活用した教材って何なの?

学校現場のロボホンを活用したイメージ
今回はシャープさんとJTBさんが共同で進める事業の教材づくりに制作者として担当させていただきました.
昨今の学習指導要領の変更に伴い,ICT教育にも関わるロボットの活用は喫緊の課題のようです.今回は,学校現場でロボホンを活用していく一環として,修学旅行中に児童,生徒さんとロボットが関わる中でICTの理解を深めながら旅先の文化や歴史を知るという内容のようです.
記者会見などで発表になった内容はこちらの記事で詳しく紹介されていました.
ロボスタさん「【業界初】ロボホンが修学旅行の観光案内&連絡役に JTBとシャープが教育旅行プログラムで協業「ロボ旅@教育旅行」販売開始」2019年11月5日付
僕も含めて修学旅行の時期の前になるとクラスでグループがされて,どこに行くか,どんなところがあるのか,最終的にはクラスの中でどんな文化的な施設を訪問したのかというのを発表するのってやりませんでしたか.
その調べ学習と現地の訪問の際にロボホンを使ってICT教育と実地学習を組み合わせた学びの機会を創出というのが今回の事業内容です.

スマホやパソコンと接続してプログラムやデータを入力することが可能

ロボホンがGPS情報を頼りにその街の文化や歴史をしゃべってくれたり質問ができるらしい
また,今回の発表は,広告関係者であれば必ず見ているといわれている,PR TIMESさんや旅行,IT業界の大手ニュースサイトにも掲載されています.自分の関わらせていただいたことがこうして世の中に伝えられて,今後は実際に使ってもらえるんだなと思うと,お仕事へのやりがいを感じますよね.
気になるAkkiyは何したの?
今回は教材用のパンフレットと映像制作に関わらせていただきました.形態としては外注の映像,写真制作者という位置づけになりますね.世にいう「フリーランス」「個人事業」としての活動になります.具体的には,
- パンフレットの表紙と中身のページであてはめる写真を撮影
- 旅先でロボホンを使うとは何ぞやということがわかるビデオの撮影および編集
の二つを請け負わせていただきました.
具体的にどんな映像とパンフレットを作ったの?
この手の話でよくあるのですが,「んで,具体的に何を作ったの?」と聞かれて毎回困ることがあります.そして決まって次のように申し上げます.

「これ以上はお伝えすることができません」
今回の制作は,学校現場で使用する教材なので,一般向けに公開させていないんですね.なので,私たち制作サイドも「つくらせていただきました!」というのはお伝えできるのですが,具体的にどんなものを作ったの?と聞かれると何ともお答えできないのが実情です.ビジネスの難しいところなんです.

とはいえ,この手の守秘義務の発生はよくあることなので,何ら難しいことでも困ることでもありません.会社員とかでよくあるらしいのですが,「こんな難しい技術を使って社会の課題を解決するソリューションを担当しました!詳しくはお伝えできません」というのとほとんど同じです.
企業の会社員ともなれば守るべき守秘義務ががちがちに決まっているので,私たちのような外注制作者よりもさらに口外するのが難しくなります.個人で仕事するのも一つの手段と言われていますが,業界や状況によっては個人発信が難しい分野もあるんだなということが,こうやって働かせていただく中で気づいたポイントでもありました.
実際に制作が完了したのは今日よりもずっと前だったのですが,プレス発表が11月5日(月)であったため,みなさんへお伝えするのも遅くなってしまいました.

お仕事としてお引き受けするというのは,同時にクライアント様への順守するべき守秘義務や口外してもいいタイミングなどを常に守る必要があります.
今回は外注製作者という位置づけで担当させていただきましたが,最近のなんでもSNSで発信すればいいという考えとは遠いこともビジネスにおいては個人でのお仕事でも普通にあります.
気になる今後は?
今後も映像や写真の制作活動は続けていこうと思います.今までのG9proによるマイクロフォーサーズシステムに加えて,新しい相棒であるSONYα7iiiによるSONYフルサイズシステムもがんがん使っていこうと思っているので,より表現の幅や活躍の場が広がっていくのではないかなと思っています.
これからも自分で頑張ったお仕事については可能な範囲で紹介していこうと思っていますのでこれからもよろしくお願いします!
参考情報は以下
シャープさんとJTBさんからの公式発表は次のリンクより
「JTBとシャープが教育旅行で協業モバイル型ロボット「RoBoHoN (ロボホン)」を活用した教育旅行プログラム「ロボ旅@教育旅行」の販売を開始」シャープさん公式HPより 2019年11月5日付
「ICTに親しみながら学ぶ! 「ロボ旅・京都@教育旅行」が提案する近未来型修学旅行とは?」JTBさん公式HPより 2019年11月5日付