弊大学でもキャンパスでの対面講義を5月まで延期,課外活動の無期限自粛などでオンラインツールを使っての会議や勉強が増えるかと思います.ただ,多くの人にとって,動画授業などを見ることはあっても,自分も主体的に参加してのオンライン参加は経験のない方が多いのではないでしょうか.
そこで,これまで遠隔での学生団体会議,地域を超えてのハッカソンチームのMTGなどを経験してきた筆者が,学生でもオンライン参加で気を付けたいこと10個をまとめました.これを繰り返せばオンラインでも,もしかしたらオンラインのほうがものごとを進めやすくなるかも!
- 1. 筆者のオンラインMTGの経験談
- 2. まずはデバイス・環境準備編
- 2.1. ①PC,スマホ,タブレットなどできるだけ複数台用意する
- 2.2. ②もしテレビやディスプレイがあれば2画面にしよう!
- 2.3. ③すべてのデバイスでWi-Fi or 有線接続を確認
- 2.4. ④各デバイスの電源も確保しよう
- 2.5. ⑤イヤホンorヘッドホンによるマイク入力は必須
- 2.6. ⑥ デスクトップPCユーザーはWEBカメラ+マイクをいますぐ買おう
- 2.7. ⑦オンラインMTGツールは一通りインストールして使える状態に
- 2.8. ⑧インカメラの背景は映り込んでもいいようにカーテンや壁を映そう
- 2.9. ⑨【上級者向け】オンラインツール内臓の背景変更を使いこなそう!
- 2.10. ⑩自分の顔を明るく映そう
- 3. まとめ 一人の意識がオンライン会議全体の環境改善へ
筆者のオンラインMTGの経験談
筆者は地方学生であり,さらに広島大学(東広島)という立地最悪のキャンパスに通っています.その一方で
東京開催のハッカソンでチーム優勝
大学起業部の運営
などをほぼオンラインで進めています.
とくに一つ目のハッカソンでは,チームメンバーも居住地がばらばらだったので,オンラインでの連絡が非常に大切です.

いつまでに何を進めて,困ったら相談する場所としてMTGを活用する.社会で必要なことが意外と詰まっているのです.そこで重要だったのがオンラインMTGです.新しいものの開発において対面で会うのが難しいというは大きなハンデでしたが,場づくりとしてのオンラインMTGを活用できたことは,メンバーの居場所であり,開発の難しさを相談できて,アイデア出しや進捗を確認するを乗り越える場所となり,いまでも大事な経験だったと思います.
こうしたオンラインMTG,会議,講義などは,コロナにより一気に進みそうですが,意外とお作法や準備,配慮を知らない人が多いです.今後は大学卒業者が「パワポくらい使えるよね」という常識に並ぶくらいの素養になると思います.
まずはデバイス・環境準備編
①PC,スマホ,タブレットなどできるだけ複数台用意する

オンライン会議を実施するにあたって,まずハードルが高いのが,「デバイスを用意する」こととそれがきちんと「つながっている」ことです.
電話中や長時間YouTubeを見てスマホやタブレットが熱くなるという経験はありませんでしたか.
ビデオ通話やオンライン動画参加は私たちが想像している以上にPCやスマホに負荷をかけています.接続できたとしても途中で熱を持ってしまい,カクつく,フリーズすることもあります.
そのため,通話参加とメモや資料を見るためのデバイスは2つ以上に分けて用意することをおすすめします.たしかに5~10分程度であれば一つのデバイスで通話と資料閲覧は大丈夫ですが,60分,90分となるとデバイスも熱くなってきます.また,もし通話のデバイスが途中で止まった時のバックアップとしても有効です.

オンラインによる出席は当たり前ですが,ただ出席していればいいというわけではありません.会議や勉強で聞いて大事なことはメモをすると思います.そうしたときに会議のアプリを開きながらメモや資料閲覧をすることを交互に行うのは非常に面倒です.小さな画面で行うのは作業効率が非常に落ちます.
②もしテレビやディスプレイがあれば2画面にしよう!
そんなにデバイスを持っていないよという方でもテレビやディスプレイくらいはあるのではないでしょうか.いままでパソコンとつなげたことがないよという方でもHDMI端子を接続すればできます.
広大生の多くが持っているSurface ProやSurface Go などのUSBミニポート端子であれば,このような変換アダプタを購入してVGAやHDMI端子を使ってテレビとつなげることができます.

マイクロソフト Surface Mini Display Port VGA アダプターは以下のものがありました.筆者が持っているものと違いますが,ミニディスプレイポートとVGAやHDMIをつなぐという意味では同じ役割を果たします.参考までに.
③すべてのデバイスでWi-Fi or 有線接続を確認

これは家でもそうですし,普段とは違う実家や外出先などでも同様です.①でも紹介したように途中でつながっているデバイスが止まってしまうということもあるので,バックアップとしてWi-Fi接続は確認しましょう.
とくにPCなどで分かりづらければUSB端子から有線コネクトをしてくれるUSBハブもあるので,USBハブと有線Lunケーブルをセットで用意するものいいでしょう.
④各デバイスの電源も確保しよう

これも①同様に熱と負荷がかかるので普段以上に充電の減りが早いです.各デバイスの充電器はつなげておくことも重要です.
⑤イヤホンorヘッドホンによるマイク入力は必須

最近のオンラインツールの進化で改善はされているのですが,参加者の声を聞き取りづらくするのがハウリングです.参加者のパソコンorスマホで聞こえている声がそのままユーザーの発言した声として入力されて,さらにほかの参加者のPCがその音をスピーカーで発して…ということを繰り返すと,オンライン会議の音声環境を悪くします.ノートパソコンやスマホユーザーであっても必ずイヤホンをすることで会議環境は飛躍的に聞きやすくなります.
さらにイヤホンにマイクがついているものであれば,参加者が発言するときに生活音などが入りづらいのでおすすめです.
⑥ デスクトップPCユーザーはWEBカメラ+マイクをいますぐ買おう

デスクトップパソコンには基本的にWEBカメラもマイクもありません.安くてもいいので2つのデバイスを購入することをおすすめします.参考までによさげなアマゾンで売られている製品を紹介しておきます.これらをデスクトップ本体のジャックやUSBに接続して使えます.
⑦オンラインMTGツールは一通りインストールして使える状態に

会議を行う人によってどのツールを使うかが変わると思います.また大学や組織によってこのツールを使いましょうというのが決まっている場合,それに従うことになります.
Zoom,Microsoft Teams,Googleハングアウトの三つはすぐに使えるように無料会員で結構なのでマイページを作っておきましょう.
またZoomは使い方に関する詳細な紹介サイトがあったのでご参考にください.
Microsoft Teams はOffice所有者であれば,PCにOfficeをダウンロードすれば自動的に入っていると思います.PCのWindowsボタンから「Teams」と調べると出てくると思います.
GoogleハングアウトはGmailアドレスさえあれば簡単に使えます.
⑧インカメラの背景は映り込んでもいいようにカーテンや壁を映そう

お家で授業を受けるという場合は,参加者のおうちの生活空間で行うでしょう.まして学生の一人暮らしや実家の部屋であれば,寝るところと勉強・作業部屋が一体とである方が多いはずです.
参加者の顔と表情が映るのは大事ですが,他人の生活空間が見えてしまうのは,自分はよくても周りの方で不快に思う方がいるかもしれません.友達との会話ではないので,最低限,社会人としてそこは気を配りましょう.
とはいえ,狭い部屋にいきなり気を遣えと言われてもわからないと思うので,私が配置で気を付けていることを紹介します.
また,室内用の物干し竿を使って,百均や安い布をたれ下げるのもいいかと思います.いつも部屋をきれいに保つのは私も難しいので,楽に気を使いましょう.
⑨【上級者向け】オンラインツール内臓の背景変更を使いこなそう!

⑤で紹介したオンライン会議ツールのうち,ZoomとMicrosoft Teamsには人の部分だけアプリ側が人体と認識してくれて,それ以外の部分を写真や無地の色で重ねてくれる機能があります.これは部屋をきれいにする手間がなくなるので便利ですね.使い方はリンクを紹介します.私も今後使ってみようと思います.
Microsoft Teamsは背景をぼかすことができるみたいです.
⑩自分の顔を明るく映そう

これは何もみんな美人系Youtuberになれとは言いません.ただ,講義者やMTGを進める方からすれば,参加者の表情を見えることは非常に大事です.
みんな聞こえているかな?
ついてこれているかな?
大事なことを言ったけど伝わったかな?
と不安を抱きながら進めなくてはなりません.せっかく会をホストしてもらっているのであれば,参加する側の皆さんは自分の表情やリアクションが伝えるようにしてほしいのです.
そこでもしおうちにあればぜひ卓上ライトをオンライン会議接続するPCやスマホの近くに点けて参加するととてもありがたられます.
部屋の明かりを点ければ部屋は明るいですが,光の向きによっては顔が暗くなることがあります.オンライン会議の目的はあくまで参加者の出席と発言,意思確認です.ただ参加していればいいというわけではありません.そこは参加者として心得ましょう.
まとめ 一人の意識がオンライン会議全体の環境改善へ

オンライン会議はこれまで頻繁に使っている人であれば問題ないですが,ほとんどしたことがないという方にとっては非常に難しく感じられるかもしれません.ただ,今回のコロナパニックによって就活もオンライン化が進んでおり,最終面接以外はすべてオンラインという企業も友人から聞きました.これ機会にオンラインで人と会うということのまだまだ難しい障壁と,それでも改善できることがあることを覚えていただけると今後活用できると思います.
ブログではオンライン会議を円滑に進めるための議事録作成や反応方法について紹介しようと思います.