「いま必要な人にマスクを届けたい」の現場ルポ

「いま必要な人にマスクを届けたい」の現場ルポ

4月8日(水)に東広島市でもコロナ感染者が発生しました.それに続いて,東広島市内での市中感染が確認され,いよいよ一般市民同士の感染拡大となるかどうかの瀬戸際にいます.

広島市や福山市でも感染者が確認されていたので,おそらく東広島でも出るだろうなと思っていました.下記にも掲載しておりますが,本事象は災害であり,多くの人がお互いに協力してこの難局を乗り切る必要があります.

現在,私は東広島市議・鈴木氏とともに東広島で生産されたマスクの優先供給を行う東広島マスク対策チームのプロマネさせていただいております.2年前の西日本豪雨災害同様,現在,東広島も予断を許さない状況にあります.市内で新たに感染者が確認されたこともあり,早めの封じ込めをする手段としてもマスクの提供は不可欠です.

私も含めて学生スタッフが中心となって精力的にマスク提供に向けて取り組んでおります.現在は迅速なマスク提供に向けた輸送,注文とりまとめ,仕分け,販売に向けた環境作りを行っています.早期の販売提供を開始できるよう全力を尽くしています.

マスクを発送するレターパックプラスの山

供給量と勘案してまずは教育,福祉,窓口業務の多い行政関係のみなさまを優先して供給する状況にあります.供給方法としても,感染リスクの低い範囲内で,社内や団体内でとりまとめをいただき,一括で大きな枚数を発注していただけると非常にありがたいです.小口に少しずつ供給すると仕分けや連絡コストがかかるためです.また,今週から小中高学校,大学が始まりました.3月まではそこまで必要のなかったところでもマスクが必要になる状況も予想されます.

自然災害と異なるのは,私たちがこの事象を「自分ごとの災害である」と認識しづらいことにあります.若者のインタビューが取り上げられて「あまりにも非常識だ」などと報じられていますが,若者だけでなくすべての人がこの状況が明らかに災害であり,できる範囲内で協力の行動を起こすことが重要です.

2018年7月西日本豪雨災害での東広島被災地の様子

まさか在学中に2度も大きな「災害」に直面するとは思っていませんでした.自分で論文にまとめたメディア研究をしたからこそわかりますが,前回の自然災害はやはり,地域の方々,行政,事業者,学生の4つが有機的につながって協力し合ったことが早期の回復につながったものと考えています.またその動きをメディアが適切に報じていただくことにより,身近な地域の正しい情報を知ることにつながり,お互いのがんばりを励まし合うことにもつながっていました.

大規模な土砂崩れの様子
スーパーやコンビニからモノが消えました
大学のキャンパスも土砂崩れがひどかった

みなさんもこのコロナ災害に対していまできることをしていただいているかと思います.いまはまだコンビニやスーパーが開いていて,学食に行って暖かいご飯が食べられます.これらは直接ではないにしろ,この状況下においても,多くの日常=当たり前を「誰か」が提供してくれているからこそです.

だからこそ私はその当たり前を提供していただける皆さんをお支えするために,このマスク優先供給を的確に行ってまいります.終息のめどが立っていない状況が続きますが,前回の新型インフルのように勝手に終息するのを待つのではなく,私たちから終息させに行きましょう.

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