広大卒業式PVの制作とこだわりポイントを紹介

この度,広島大学さんの映像制作を担当することができ,今回は卒業式のハイライト映像を制作しました.広大広報グループさんと学生チームで進めていた映像制作企画の第1弾として「広島大学公式卒業式ハイライト映像」が公開となりました.

広報グループさんより映像制作のお話をいただいてから早3か月ほど経ちました. 現在,行事のハイライト,大学紹介の映像制作が決まっており,今回の公開はそのうちの卒業式ハイライト映像になります.

PVの制作にあたってこだわりポイント

私の映像撮影でジンバル初登用

今回からミラーレス一眼カメラ向けのジンバルを使うことにしました.映像撮影の幅を大きく広げたいというのが目的でした.使用したカットは以下の通り.

右から左,左から右などまだまだ単純な使い方しかできていませんが,このように動きのある表現をなめらかにしてくれるジンバルには本当に助けられました.

写真的ショットも入れ込んだ

やはり一目で大学のキャンパスであるとわかるような表現はなくてはなりません.印象的な建物,窓からの景色など色々工夫をしてロケをしました.

フルサイズならではのボケ表現

フルサイズだから表現できるボケ感も使いました.とくにピントの移動で視聴者の視点移動を表現しました.

フラッシュに悩まされた露出補正

唯一苦しんだのが,この授与のシーン.今回は縮小開催で3回しかチャンスがないところにマスコミ各社のカメラマンさんがびっしり.位置取り合戦が繰り広げられていました.私も負けずに位置取りをしていたのですが,度重なるカメラのフラッシュにより露出の自動補正が作動.合わせるのが難しかったですね…

結局一番ましなカットを使って白飛び,黒飛びしないぎりぎりに加工しました.

自粛ムードでも暖かいコンテンツを流したい思い

どんなに自粛でも大切な一瞬を記録したい

筆者は企画から撮影,編集,制作マネジメントの全般に携わらせていただき,映像のコンセプト案から一緒につくらせていただきました.

2020年冬はコロナウイルスのパンデミックなどにより大学生活にも大きな支障がありました.課外活動の自粛,講義,研究,会議の延期,卒業式の縮小開催など.卒論や最終発表が終わった卒業生たちにとって,2,3月は仲間と過ごす一番の時間だったにも関わらず,自粛ムードによる中止は寂しさを一層重ねるものになりました.

筆者は本制作以外にも小中学校や結婚式の撮影を行っております.先日小学校さんの卒業式を撮影に行ったのですが,卒業生だけの卒業式,マスク着用,縮小開催,3月の初めての登校日が卒業式などと,戸惑う子供たちを目にするとちょっと悲しい気持ちになります.

その時に私たちフォトグラファー,ビデオグラファーができることは,僕らの残した写真や映像でしか伝えられない晴れの舞台,行事の姿を世に出すことなのかなと思います.この意味ではスマホが普及した現代においても非常に重要な意義をもち,大事な仕事なんだなと再認識させられました.

話は脱線しましたが,広島大学は,学生,教職員がふつうに生活しているだけでも目にしない研究室,施設,学生活動がたくさんあり,不安定なことがなくてもお互いのことを知る機会はそんなにないのではないでしょうか.

「日常を垣間見る」というコンセプト

大学に関心を持っていただける方に広く大学生活を紹介したい,他の人にとっては非日常である,広大に関わる人の「日常」を姿を伝えたい.「広大に関わる人の日常を『垣間見る』」をコンセプトに制作に取り組みました.

一連の映像制作はこうしたコンセプトのもと映像制作を進めています.

特に卒業式のダイジェスト映像は,

全体の卒業式は縮小開催
授与式も授与の中止
短時間開催
在校生,保護者の参加の見送り

など卒業する側も送り出す側もさびしい機会に何か映像でできないかという考えから始めております.私も一卒業生として卒業します.直接は会えなくても映像を通してお互いの姿を確かめ合ええる,祝福しあえる場をオンラインにつくりたいというのが根底にあります.

おわりに 取材ありがとうございました

取材させていただきましたみなさま,この場をお借りしてお礼申し上げます,ありがとうございます.

ご卒業された皆様,おめでとうございます.

卒業してからも研究とクリエイト活動に邁進していこうと思います.今後ともみなさまよろしくお願いします.

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