今回の三原市長選挙で活躍したものとして、学生チームの活躍が挙げられます。総勢15名以上の学生が毎日入れ替わりで入る、入れ替わりで入れるようにマネジメントができたことで、新しい選挙・政治参画の在り方を考えるきっかけになりました。
思い付きで始まった学生チームの立ち上げ

学生チームが本格的にスタートしたのは8月2日(日)からであり、すでに選挙戦がスタートしてからでした。出陣式で佐藤さんとお話した中で、学生がわりといろいろな形で事務所に出入りしていたことに気づきました。
家族の付き添い
お知り合いの方と付き添い
個人的なつながりでほか部門でスタッフとして参加していた

私と佐藤さんはメディアチームと街頭チームの中で活動していたので、事務所全体の動きを把握していたわけではなかったので、これは大きなきっかけでした。そこで私が「せっかくなら学生呼んで、楽しくやったらいいのではないか」と話していく中で、緩く学生たちがSNSを更新する集団が出来上がりました。
日曜は今後TwitterやFacebookに更新していく文章を考えることと街頭でのあいさつ活動の付き添いが中心でした。私は当日のダイジェスト動画づくりで手一杯だったのですが、岡田氏のポスター、広報物などをもとに政策やまちづくりに関するアイデアをくみ取って、文章を考えていきました。
日常的なツイートや投稿は場当たり的に作れるのですが、やはり政策面や訴えたいことは事前に作っておかないとちぐはぐなものになってしまい、かえってマイナス効果を生んでしまいます。人員と時間に余裕のあるうちに準備しておくことが重要です。
即席の学生チームの活動にNHKも注目!



出陣式と岡田氏本人へのインタビューを準備していたNHK取材クルーたちも学生チームが主体的に岡田氏の政策を理解して文章化している姿を見てかなり驚いた様子で、ほどなく簡単な取材をさせてほしいとの依頼をいただきました。

こうして若者が政治参画する過程を放映していただけるのありがたいですし、ほか候補者にはないイメージアップになったのではないでしょうか。
体力と根気勝負になる選挙戦だからこそ学生の力は大きい

1週間とはいえ、今回は8月上旬という真夏本番なタイミングであり、半日路上にいるだけでめまいがしました。厳しい暑さの中で応援活動をするのは容易ではなく、言い方は良くないですが、人海戦術にならざるを得ません。初期から携わる社会人チームも水曜、木曜となるとかなりしんどくなるのが実情でした。

そこに一日だけでも学生たちが関わってもらえるのは、フレッシュなコミュニケーションとチームの輪が広がる機会を提供できました。暑さは変わりませんが、人が入れ替わっても応援する姿勢を発信し続けたことも重要でした。
使い走りにならないようなマネジメントは超重要

佐藤さんが「学生が一日手伝って終わるだけでなく、何か学び取る機会にしてほしい、次の日も手伝いたいと思えるようにしたい」と初期から仰っていたことを思い出します。
私ももちろんですが、1週間毎日手伝える人はほとんどいません。まして学生は講義や勉強、アルバイトの合間を縫って手伝ってもらうわけで、そこをただのスタッフのようにぞんざいな扱いをするのはよろしくありません。
ただ、選挙戦でお互いにピリピリしてくるのも事実で、マネジメントできる人間がずっとマネジメントできるとは限りません。社会人チームと学生チームの間を取り持つのが、選挙経験者であり、長く入っている佐藤さんと私の役目だったわけです。

マネジメント業務は必ずしも学生がやる必要はないと思いますが、手伝ってもらう学生からすれば、ちょっと先輩、同じ大学の方のほうが安心感もあります。
だからこそ今回は佐藤さんのような間を取り持つ役割というのは、本当に大変だったというだけでなく、選挙が初めての学生たちも参加できる土壌づくりが形成できたのではないでしょうか。