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土木計画ってどんなことをしているの?

土木計画ってどんなことをしているの?

前回の記事で,社会基盤(土木)と建築のちがいについて紹介しました.そして社会基盤の分野でもさまざまな分野がある中で,いま専攻しているのは土木計画という分野です.本記事では,土木計画について紹介したいと思います.

社会基盤にも建築にもある「計画学」

建設分野に行きたいなと思い始めてから,社会基盤と建築の両方の分野に、それぞれ都市計画の分野があることを知りました.大学に入ってからもいまいち違いがわかっていませんでした.

ざっくり説明すると,社会基盤はまちづくりの根幹から考えるタイプで,大局的,建築は利用者の目線から考えるタイプという違いがあります.

NIKKEI STYLEより「ビューカードでスイカにチャージ ポイント1.5%還元」

具体的に言うと,最近では日本全国に利用が進む交通系ICカードSUICA.社会基盤だとそもそもICカードというもので交通インフラに取り入れられるのではないか,切符売り場での混雑緩和になるのではないかという切り口で研究や社会実験を行います.一方で建築分野の計画では,SUICAにはどういったインターフェースを整えるのが便利だろうか,駅構内の切符売り場や改札口はどういう動線を考えるのが効果的かということを考えます.

どちらかといえば社会基盤は政策や大規模事業として行政・公的企業が何かするという目線,建築はもちろんデベロッパーの目線もあるのですが,利用者の目線という違いがあるように感じます.これは,今目の前にしてる事象をどう捉えるか,その人のバックグラウンドが異なるというのが正確なところであり,どっちがいいか悪いかということもありません.

社会基盤と建築、どっちの計画を選べばいいの?

これもまた難しいのですが,二つの考え方のうちどっちが自分の興味や感じ方に近いかということに通じると思います.大切なのは,一方の分野に進んだからと言って,大規模に開発する側,それを利用する側の両方のアイディアは常に持っておくべきということです.一つ,駅の改札について事例を紹介します.

システムデザインは文化を形成するということ

およそ10年ほど前ですが,インドで「デリーメトロ」という多くの日本企業も建設工事に参加している,インドの首都を通る地下鉄整備事業の話で,やっと開業にこぎつけたときのことです.

KENTA BLOGより「
【最安値メトロ】”DELHI JUNCTION”(オールドデリー鉄道駅)への行き方【写真動画解説】」

当初インドの改札は日本でもあるように駅員さんに切符を渡すのが当たり前だったのが,突然自動改札機になったことで大混乱がおきたそうです.そこで,工事を担当したデベロッパーは,今後は自動改札はこうやって使うんだと理解してもらうために,テレビCMなどで大々的に宣伝したことで,インドの方々も自動改札の使い方を知ってもらえたそうです.

これは,単に建築が社会基盤(土木)かということではなくて,現地の文化にはない便利さや先進的な取り組みを用いる際の教訓として語られていることなのです.政策として整備する,利用してもらう市民の方に理解していただく,使いやすいように環境を整えることは,両分野の計画学を専門とする者にとって,とっても大切なことです.

計画学の領域とは

そもそも,ものを建設するというのはどういう流れがあるのでしょうか.

一連の「建設」フローは,例えば,地域に新しい橋を建設するなどのような意思決定と実行は,青矢印のような流れを取ります.

まず,そのまちにどのような問題があるのかを把握して,課題に落とし込みます(「問題分析」).もちろん税金を使って建設するのがほとんどなので,解決するべき課題の優先順位をつけて,高いほうの課題をどう解決するか,「計画」を行います.

そして政策になったものが地方議会や住民説明という形で話し合いの上で決定されます(決定されない場合もあります).

そして,実際に建設するという段階になって,はじめて設計,建設をする事業者の入札を行って,決定した事業者に事業委託をして建設が進められて,完成します.また,使っているうちにだんだん古くなったりするので設備の更新,点検などが行われます.

ここで,都市計画は,現地の調査,問題とは何か,ITの進化や少子高齢化など社会的な背景をもとにどうしていくべきかなどを考えていきます.また,住民の合意形成,政策分野を研究している方もいらっしゃいます.

土木計画学では

  • インフラ整備に関する情報収集
  • 集めた情報分析、研究
    • とくにまちづくりに活かせそうな技術をどう社会に実装するか
  • 世の中のトレンドを知る

などのことに取り組んでいます。

今回は社会基盤のなかで計画学がどんな分野なのかをお伝えしました.次回は自分の研究がどのようなことをテーマにしているかをお伝えしたいと思います.

それでは.

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